英リーグ5&6部で人工芝解禁! 町クラブの経営改善に

イングランド5部と6部のナショナルリーグは21日、人工芝グラウンドの公式戦での使用を承認した。

人工芝グラウンド拡大の背景

日本では維持費の安さから人工芝グラウンドは年々増加しているが、イングランドは日本とは別の事情で人工芝グラウンドが増えている。その最も大きな理由として、冬期の試合延期によるクラブ経営の圧迫が挙げられる。イングランドは北海道の稚内よりも更に北に位置するため、冬期はピッチが凍結することも珍しくない。またイングランドのピッチはぬかるみやすい土がベースになっていて、凍結が解消してもピッチの状態は最悪。更にイングランド特有の気まぐれな雨も同様にプレイを困難にしている。(余談だが、こうした背景からドリブルやパスが困難となるため、イングランドではKick & Rushという戦法が確立していった。)

これらの影響から、冬期に試合延期が多発し、その結果延期された期間に収入を得られないクラブの経営を圧迫している。資金力の豊富なプレミアリーグのクラブはグラウンドにヒーターを埋めたり、グラウンドキーパーが入念な手入れを施すが、そうしたことの出来ない資金力の乏しい小さなクラブにとって、これは死活問題。それを解消するのが天候の影響に強い人工芝グラウンドだ。

FAカップでは既に全ラウンドで人工芝解禁

FAは2014/15シーズンからFAカップでの人工芝グラウンドの使用を解禁した。(それ以前は1回戦のみ使用可能だった。)かつては”プラスティック ピッチ”と呼ばれ、イングランドでは1981年QPRのホームグラウンド、ロフタスロードに初めて導入された人工芝グラウンド。

しかし1988には不自然なバウンド、スリップ、スライディングでの火傷などの問題で撤去され天然芝に戻された。そして1995年にはプロリーグで使用禁止となる。しかし近年品質が向上し、セミプロ/アマチュアリーグではホームグラウンドの人工芝化を進めるクラブが増えてきている。

今回人工芝グラウンドが承認されたことで、ノンリーグ(5部以下のセミプロ)のクラブの経営が改善され、今まで以上にイングランドのフットボール文化は一層根強くなるだろう。今後、より充実した環境の町クラブから第2, 第3のジェイミー ヴァーディが輩出されるかもしれない。

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Premier Tokyo

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