パリ・サンジェルマン、アザール獲得へ6,100万ポンドを準備

パリ・サンジェルマンは、イングランド・プレミアリーグのチェルシーに所属するエディン・アザール獲得に向けて6,100万ポンド(103億7,000万円)の準備をしていると、現地メディアのMail紙で報じられています。

現段階でPSGが想定している条件は週給23万ポンド(3,910万円)の5年契約。憧れのジネディーヌ・ジダン氏と同じ”背番号10″を来季からつけることが発表されているアザール。果たしてチェルシーがどれほどの条件を出すのか、そして引き留められるのか、今シーズン移籍市場でも注目度の高い交渉であることは間違いありません。

またPSGは既にダヴィド・ルイス獲得のため5,000万ポンド(85億円)をチェルシーに支払っています。今季補強の最大の目玉はアザールですが、他にもチェルシーのプレイヤーであるブラニスラフ・イヴァノヴィッチ、ペトル・チェフ、そしてオスカルにも興味を示している模様。アザールの交渉成否に関わらず、今年の夏は途方も無い金額の領収書がロンドンからパリへ届きそうな状況です。

ちなみに…。
ここ最近PSGの補強プランへの資金投下の勢いは凄まじいものがありますが、実はこれ、日本とも少し関係があります。まず、現時点でPSGの単独株主(オーナー)となっているのがカタール投資庁の子会社、カタール・スポーツ・インベストメントです。カタールは天然ガスの産出国であり、震災以降の原発停止のため天然ガスに依存する日本は、彼らにとって主要顧客にあたります。2012年には日本は約9,000億円をカタールに支払っており、PSGの巨額な補強資金は少なからずここから捻出されているというわけです。つまり日本の皆さんから電気代として電力会社に支払われたお金の一部がカタールへ行き、カタール投資庁からパリへ、更に西ロンドンにあるチェルシーへ移籍金として支払われようとしている、というわけです。
参考:Market Hack -日本のおカネはここへ吸い込まれている! カタールの繁栄-