ファン・ハール監督が取り組むべき3つの問題

プレミアリーグ第5節のレスター・シティ戦では、3-1でリードしていた状況から3-5の衝撃的敗戦を喫したマンチェスター・ユナイテッド。ハフィントン・ポスト記者のSamuel Lukhurst氏は、ファン・ハール監督が取り組むべき問題として3点を指摘しています。

1. 守備

レスター・シティを相手に、過去7度の対戦で喫したゴールは5点。つまり今回の1試合で、7試合分の失点を許してしまったユナイテッド。しかもつい2年前までアマチュアのイングランド5部リーグでプレイしていた、ジェイミー ヴァーディに5点目を決められ、プレミアリーグ元チャンピオンが翻弄されるという始末。もし過去にクラブを去っていったヤープ スタム、ネマニャ ヴィディッチ、スティーヴ ブルースといった名DFたちがいたら、こうはならなかっただろう。

今年補強したマルコス ロホはCBとして経験も浅く、高い買い物だと言えるが、今後頭角を表せば良い意味のサプライズになる。またマツ フンメルス(ドルトムント)にオファーするのは当然だろうが、ユナイテッドが必要とするようなワールドクラスのCBは非常に希少な人材でもある。ラファエル ヴァラーヌ(Rマドリード)は先週2018年までレアルとの契約を延長している。華やかなクラブを完成させるためには、それを支える盤石な守備が必要だ。

2. ルーニー

カンビアッソに同点弾を許し、怒りをぶちまけたウェイン ルーニー。ロホ、ブラケット、ブリントを叱責したが、皮肉なことに失点の責任は彼にある。

またディマリアと引き換えにルーニーをピッチに残したものの、自身が主張する”トップ下が自分のベストポジション”という言葉は信憑性を失いつつある。不注意、攻撃でのもたつき、審判への文句で息切れ、そして癇癪。現実を受け入れられていない。「キャプテンは常にプレイする」と公言するファン・ハールだが、今のルーニーにかつての輝きはない。

3. システム

最新のダイアモンド型システムは、守備面では”ザル”だと思われる。特にユナイテッドのディフェンス陣は優秀と言い難く、何人かは逆境での強さとフィジカル能力が必要とされる新しいシステムに適応出来ずにいるようだ。