サッカーボールの扱い方

「ボールを買ったけど、すぐにダメになってしまった」、「高くて良いボールを買ったけど、イマイチ良さが感じられない…。」そんな経験ありませんか?実はサッカーボールを正しく扱っている人、案外少ないんです。と言っても特に難しいことをする必要はありません。サッカーのプレーと一緒で、基本的なポイントをしっかり抑えておけばバッチリなんです。

今回は、知っているようであまり知られていない、”サッカーボールの扱い方”を解説します。

1. 天然/人口芝のグラウンドで使う

grass

一般的なボールは、芝での使用を前提に作られています。そのためボールを土で使ってしまうと、パネルがボロボロになってしまいます。(コンクリートやアスファルトなど、もっての外です。) また、空気を入れるバルブに砂が入ってしまうことで、バルブもダメになってしまいます。土グラウンドでプレーするときは、パネルの耐久性が高く砂防止バルブを搭載している土グラウンド対応ボールを使いましょう。

2. 壁当て厳禁

Concrete_wall

1で書いた通り、パネル表面が傷つきやすいため、壁当ては厳禁です。

3. 金網、コンクリートに注意

Football_goal_20050521

天然芝や人工芝のグラウンドでも、ゴール裏の金網やコンクリートに勢い良くぶつかることで大きな傷がつく場合があります。また施設によっては金網を留めるボルトが露出しています。運悪くボールがボルトにぶつかってしまうと、最悪の場合ボールに穴が空くこともあります。こうしたグラウンドではゴールに向かってフリーキックを蹴る練習は避けましょう。

4. 空気入れの針は濡らして使う

とても大事なことなのですが、残念ながら現実的にはほとんどの人がニードル(針)を濡らして使っていません。乾燥したままニードルをボールのバルブに差し込むと、バルブに傷がつきます。バルブが傷つくと空気が抜けやすくなり、最終的には空気が入らなくなります。小さな石鹸を適当なケースに入れて携帯するのがオススメです。手を少し水に濡らして石鹸を撫で、ニードルに塗って下さい。非常にスムースに挿入出来るので、バルブに傷がつきません。

5. 空気はゆっくり入れる

ボールの中に入っているゴム(チューブ)は、急に空気を入れると形が変わってしまい元に戻らなくなります。これにより、ボールが飛びにくくなったり、回転がいびつになります。低い空気圧から空気を入れ始める時はゆっくり入れましょう。

 

6. 指定空気圧で使用する

これもとても大事なことなのですが、残念ながら現実的にはほとんどの人が感覚で空気を入れていて、空気圧計を使っていません。
空気圧が低過ぎると蹴るときに重く感じたり、きちんとコントロールが出来なくなります。
空気圧が高過ぎるとボールが破裂してしまいます。必ず空気圧計を使ってサッカーを楽しみましょう!

7. 手縫い/サーマルボンディングの検定球を使用する

FIFA Approvedのマークです。 世界で一番厳しい基準を満たしています。

ボールには大きく分けて以下の3種類のタイプがあります。

  • ミシン縫いのボール
  • 手縫いのボール
  • サーマルボンディングなどの貼りボール

ミシン縫いのボールは家の庭で少し蹴るときに使うことを想定しており、品質的に競技には向いていません。

またサッカー協会の検定をクリアしたものは品質が安定しています。主な検定は以下の4つです。

  • JFA検定
  • IMS(インターナショナル マッチ スタンダード)
  • FIFA Inspected
  • FIFA Approved

この中でも一番厳格な基準が”FIFA Approved”です。非常に高い品質のため、プロの試合のみならず、都道府県リーグの公式戦でもこの検定をクリアしたボールが使用されており、一番信頼が出来るボールの証となっています。正しいボールタッチを覚えるためにも、試合に限らず、練習でも出来るだけ”手縫い”や”サーマルボンディング”の検定球を使いましょう。